Webデザイン

CSS borderプロパティの使い方解説

CSSのborderプロパティを使用することで、HTML要素の枠線の太さ、色、スタイル、角の丸み具合などをカスタマイズする方法について解説します。

borderプロパティ

borderプロパティは、HTML要素に枠線を設定するためのCSSプロパティです。基本的な構文は以下の通りです。

border: [width] [style] [color];

width: 枠線の太さを指定します。単位はpx、em、%などが使用可能です。
style: 枠線のスタイルを指定します。solid、dotted、dashed、doubleなどが使用可能です。
color: 枠線の色を指定します。色は色名、RGB、RGBA、HSL、HSLAなどが使用可能です。

例えば、以下のように記述することで、枠線の太さを1px、スタイルをsolid、色を赤に設定することができます。

border: 1px solid red;

もしくは、以下のように記述することで、上下左右の枠線の太さ、スタイル、色を別々に設定することも可能です。

border-top: 1px solid red;
border-right: 2px dotted blue;
border-bottom: 3px dashed green;
border-left: 4px double yellow;

注意：borderプロパティは、上下左右の枠線を一度に設定するために使用することができますが、上下左右の枠線を個別に設定するためには、border-top、border-right、border-bottom、border-left のプロパティを使用すること。

また、borderプロパティは短縮記法と長縮記法があります。短縮記法では、上下左右の枠線の太さ、スタイル、色を同じ値に設定する場合、以下のように記述することができます。

border: 1px solid red;

これは、以下のように個別に記述したものと同じ意味になります。

border-top: 1px solid red;
border-right: 1px solid red;
border-bottom: 1px solid red;
border-left: 1px solid red;

長縮記法では、上下左右の枠線を個別に設定する場合、以下のように記述することができます。

border-width: 1px 2px 3px 4px;
border-style: solid dotted dashed double;
border-color: red blue green yellow;

これは、以下のように個別に記述したものと同じ意味になります。

border-top-width: 1px;
border-top-style: solid;
border-top-color: red;
border-right-width: 2px;
border-right-style: dotted;
border-right-color: blue;
border-bottom-width: 3px;
border-bottom-style: dashed;
border-bottom-color: green;
border-left-width: 4px;
border-left-style: double;
border-left-color: yellow;

これらのプロパティを使用することで、HTML要素に枠線を設定することができます。

border-radiusプロパティ

また、border-radiusプロパティも使用することで、HTML要素の枠線の角を丸くすることができます。基本的な構文は以下の通りです。

border-radius: [value];

value: 角の丸みを指定します。px、em、%などの単位が使用可能です。

例えば、以下のように記述することで、上下左右の角を10pxの値で丸くすることができます。

border-radius: 10px;

もしくは、以下のように記述することで、上下左右の角を個別に設定することも可能です。

border-top-left-radius: 10px;
border-top-right-radius: 15px;
border-bottom-right-radius: 20px;
border-bottom-left-radius: 25px;

また、短縮記法では、上下左右の角を個別に指定する場合、以下のように記述することができます。

border-radius: 10px 15px 20px 25px;

これは、以下のように個別に指定したものと同じ意味になります。

border-top-left-radius: 10px;
border-top-right-radius: 15px;
border-bottom-right-radius: 20px;
border-bottom-left-radius: 25px;

これらのプロパティを使用することで、HTML要素の枠線を丸くすることができます。

border-imageプロパティ

さらに、border-imageプロパティも使用することで、HTML要素の枠線に画像を使用することができます。基本的な構文は以下の通りです。

border-image: [url] [slice] [width] [outset] [repeat];

url: 画像のURLを指定します。
slice: 画像のスライス位置を指定します。px、%などの単位が使用可能です。
width: 枠線の幅を指定します。px、em、%などの単位が使用可能です。
outset: 画像の外側に余白を指定します。px、em、%などの単位が使用可能です。
repeat: 画像の繰り返し方法を指定します。stretch、repeat、round、spaceが使用可能です。

例えば、以下のように記述することで、border-imageプロパティを使用してHTML要素の枠線に画像を使用することができます。

border-image: url(border.png) 30 30 round;

これにより、border.pngという画像を使用し、スライス位置を30px、枠線の幅を30pxに設定し、画像を繰り返し表示するように設定します。

注意：border-imageプロパティは、ブラウザによって対応しているものが異なりますので、使用前に対応ブラウザの確認をするをおすすめします。

これらのプロパティを使用することで、HTML要素に枠線を設定し、枠線の外角を丸くし、枠線に画像を使用することができます。

box-sizingプロパティと組み合わせ

また、borderプロパティは、box-sizingプロパティと組み合わせることで、枠線を含めた要素のサイズを指定することができます。基本的な構文は以下の通りです。

box-sizing: border-box;

これにより、要素のサイズに枠線の幅を含めるように設定します。これにより、枠線を設定した上で、サイズを指定する際に枠線の幅を考慮する必要がなくなります。

例えば、以下のように記述することで、要素の幅を100px、高さを100pxに設定し、枠線を1px、色を赤に設定することができます。

width: 100px;
height: 100px;
border: 1px solid red;
box-sizing: border-box;

これにより、要素の幅は実際には101px(100px+1px)になりますが、widthプロパティで指定した100pxが有効になります。

borderプロパティで作れるデザインのインスピレーション

borderプロパティを使用することで、様々なデザインのインスピレーションを実現することができます。

枠線のスタイルを変更することで、要素を強調することができます。例えば、solidのスタイルを使用した枠線を設定することで、要素を重視するデザインを実現することができます。

色を変更することで、要素にアクセントを与えることができます。例えば、赤色の枠線を設定することで、エネルギッシュなデザインを実現することができます。

枠線の幅を変更することで、要素の大きさを変えることができます。例えば、枠線の幅を大きく設定することで、要素を大きく見せるデザインを実現することができます。逆に、枠線の幅を小さく設定することで、要素を小さく見せるデザインを実現することもできます。

border-radiusプロパティを使用して、要素の枠線を丸くすることで、柔らかい印象のデザインを実現することができます。また、上下左右の角を個別に設定することで、ユニークなデザインを実現することができます。

border-imageプロパティを使用して、枠線に画像を使用することで、視覚的に魅力的なデザインを実現することができます。

box-sizingプロパティを使用して、枠線を含めた要素のサイズを指定することで、要素のレイアウトをスムーズに調整することができます。

border-collapseプロパティとborder-spacingプロパティを使用して、HTMLの表のセル間の枠線のスタイルや間隔を変更することで、表をより見やすくすることができます。

これらはborderプロパティを使用することで実現できるインスピレーションの一部であり、まだまだ様々なデザインを実現することができます。

まとめ

borderプロパティは、HTML要素に枠線を設定するためのCSSプロパティで、上下左右の枠線を個別に設定することもできます。また、border-radiusプロパティ、border-imageプロパティを使用することで、HTML要素の枠線の角を丸くし、枠線に画像を使用することができます。また、box-sizingプロパティと組み合わせることで、枠線を含めた要素のサイズを指定することができます。